LUNG AND JACK'S
ADVENTURE STORY[ 冒険家ゲイリーラングと愛犬ジャックの壮大な旅物語 ]
1840年、イギリス南部で誕生したゲイリーラング。1850年サルベージダイバーである父が手に入れた宝の地図を頼りに二人は冒険の旅に出た。しかし、突然の大嵐で父を失い、1人漂着した場所はサンフランシスコの浜辺だった。天涯孤独となった彼は、ただ一つ手に残った宝の地図を握りしめ、父の夢を受け継ぐことを誓った。
1851年、11歳。カリフォルニアのコロマ(ゴールドラッシュ)に到着したゲイリーは、サッターズミル鉱山で砂金集めに明け暮れた。そしてある日突然、神秘的な犬と出会う。その犬は深い紺碧の瞳を持ち、美しい銀色の毛皮で覆われていた。ゲイリーは一瞬で心をつかまれ、彼との特別な日々の始まりを予感したのだった。ゲイリーはこの犬をジャックと呼び、家族として暮らし始めた。15歳で小さなサルベージ船を手に入れたゲイリーの胸に蘇るのは、幼いころの父親の言葉だった。
「これは先祖代々受け継がれている宝の地図だ、未だたどり着いた者はいない」 「お前に時がおとずれた時この冒険の扉を開けるのだ」 ゲイリーは港に立ち、未だ見ぬ世界への憧れを秘めたまなざしで水平線を見つめ、胸に湧く冒険への渇望を感じながら、新たな冒険の扉を開く決意を固めた。
相棒であり、最愛の家族である愛犬ジャック。二人は自分たちの運命に刻まれたページを進めるべく、この町を後にしようとしていた。
「さぁジャック、新たな冒険の旅に出よう」